まだ行ったことがない。でも気になるキャンプ場
ふと気になったキャンプ場がある。
でも、まだ一度も行ったことがない。ましてや下見すらしていない。だけど、なぜか気になる──そんな場所が、いくつかある。
アクセスは良くない。自宅から片道3時間以上かかる場所もある。体調や天候、そして我が家の大切な猫たちのケアのことを考えると、簡単には「行こう」とは言えない距離だ。
だけど、キャンプ系YouTuberの影響だったり、毎年キャンプシーズン前に出版されるキャンプガイドだったり、写真を見たり、人のブログを読んだりすると、心が惹かれてしまう。「ああ、行ってみたいな」と。
行きたいのに行けない──道東という遠さ
今、行ってみたいキャンプ場は、道東に集中している。
でも、道央に住むわたしたち夫婦にとっては、場所によっては片道8時間以上かかることもある。高速道路を使えば短縮はできるけれど、そのぶん料金もかさむ。
加えて、我が家には猫がいる。遠出をする場合、ペットシッターさんに来てもらう必要がある。
そこにさらに、高騰するガソリン代や高速代を加味すると、「行きたいけど行けない場所」になってしまうこともあるのが現実だ。
想像だけがどんどん膨らんでいく
例えば、山のふもとにある静かなキャンプ場。夜には星が降るように見えるらしい。
海沿いのサイトは、風が強い日もあるけれど、朝陽と夕陽のコントラストがたまらない。
炊事場が綺麗で、温泉が近くにある場所も。どれも、行った人の感想が「また行きたい」「他とは違う」と絶賛されていて、余計に期待してしまう。
50代夫婦のキャンプスタイルに合わせて
でも、現実的にはすぐには行けない。
我が家は50代夫婦のふたりキャンプ。最近は猫も家族に加わり、キャンプのたびに「今回はどうする?」と真剣に相談するようになった。
若いころのように、「とにかく行こう!」と勢いだけで決めるわけにはいかない。特に最近は、天候にも敏感になったし、体調や疲労の蓄積も無視できなくなってきた。
それでも、まだ行けていないそのキャンプ場のことを思い浮かべるだけで、ちょっとワクワクする。
「行くならいつがいいかな」「どこで食材を調達しようか」「どのギアを持っていこうか」──そんな風に、まだ訪れてもいないのに、頭の中ではあれこれと妄想が膨らんでいく。
そして、会議と称して、主人とこれから行ってみたいキャンプ場までの経路や高速料金を調べたり、精肉店や鮮魚店を調べたり、近くに温泉があるか?と話し合っていくのも、ワクワクして楽しい時間だ。
まだ行けるかどうかも分からない。けれど、こうやって計画を立てている時間そのものが、すでにキャンプの一部になっている気がする。
“行けない時間”も、私たちにとっての旅
無理してでも行っていた昔と違って、今は「ちょっといい時期に、気持ちよく行けたらいいよね」と自然と思えるようになったのかもしれない。
そんな風に、余白のある選択ができるようになったのも、夫が転職してくれたおかげだし、私自身も昔ほど「予定を崩したくない!」というこだわりがなくなったからだと思う。
まだ見ぬキャンプ地へ、いつかきっと
近場のキャンプもいい。気軽だし、何度も行ける安心感がある。
でも、だからこそ、ときには「まだ見ぬ場所」に心を動かされるのだと思う。
今はまだ、地図の上だけのキャンプ場。
でも、いつかきっとその場所で、わたしたちなりの時間を過ごしてみたい──そう思っている。
皆さんのおすすめのキャンプ場があれば、ぜひコメントで教えていただけたら嬉しいです。
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